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カウンセラーを見分ける基準

今後どうなっていくかは、わかりませんが、現時点における状況などを踏まえつつ、幾つかの事をお伝えしたいと思います。

 

今は誰でも「カウンセラー」と名のって、どこかの部屋で、「カウンセリング」をする事は、法的には可能です。「カウンセリング」の中身に関する基準も、法的には定められていません。ですから、カウンセリングをご検討の方は、この事実をまずおさえておいた方がいいでしょう。

 

では、どのような点に留意すれば、事前にそのカウンセラーの質を「ある程度(ではありますが)」判断できるのでしょうか?まず、「カウンセラー」と名のる方のプロフィール欄には、大抵「○○カウンセラー・△△心理療法士」といった資格が色々記載されていますが、その資格が、本当に信用できるものなのかをお調べになるとよいと思います。

 

ポイントは、①何という機関・どういう機関が認定している資格なのか、②その資格をえるために、どれぐらいの時間の勉強や訓練をかしているのか、です。港には、数回の心理学関連の勉強をしただけで、その勉強会を主催する機関が認定する「○○カウンセラー」という資格が多数あるからです。

 

もう一つの方法は、その「○○カウンセラー」という資格名で、求人募集がでているかを調べるといいと思います。例:「○○カウンセラー、求人」等のキーワードで検索するなどしてみてください。そして、求人が様々な機関からでていれば、その資格は、「社会的に認知され信用をえている資格」、という事になります。様々な機関の例:精神科を中心とする医療機関、様々な公共機関、大学、民間企業、小中高等のスクールカウンセラーなど。

 

つまり「○○カウンセラー」と名のって、カウンセリングオフィスを開室する事は可能ですが、その資格で様々な機関が求人をだしているかどうかで、その資格が、信用できるか否かの判断をするわけです。

 

おそらく後者の方が、多くの方にとって、カウンセラーを見分けるわかりやすい基準になるかと思います。

 

私が有している「臨床心理士」という資格は、「財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」が認定している資格で、基本的に、資格をとるのに、臨床心理学を学べる大学院での勉強が必須条件です。現在、様々なカウンセラーの資格が乱立していますが、もっとも資格取得に時間と労力がかかる資格の一つと考えていいでしょう。

 

ためしに「臨床心理士 求人」で検索をしてみてください。様々な機関が求人をだしています。

 

他にも、もちろん様々な基準があると思います。ですが、ひとまず上記に書いた事は、大きな判断材料にはなると思いますので、よろしければご検討ください。

 

なお、「Q&A」に、「カウンセラーを選ぶ基準は?」という、記事を上記とは別の観点で掲載しています。よろしければそちらも合わせてご覧下さい。