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大学でメンタルヘルスの授業をすることになりました

公開日:2018/03/30

更新日:2020/10/03

 

 

目次 

 

  1. 職場のメンタルヘルスに関する授業
  2. メンタルヘルスに関する知識を伝えることの意義 
  3. カウンセリング実践へのメリット
  4. 東畑開人 氏のご紹介

 

1.職場のメンタルヘルスに関する授業

 

知人の大学教員(臨床心理士,公認心理師)から声がかかり2018年4月から半年間、大学で講師をする事になりました。新しい経験ですし、不安や緊張も強いのですが、できるだけ頑張ってみようと思います。

 

授業の内容が、職場のメンタルヘルスに関する事で、具体的に言うと、様々な職場・労働環境の中で、どう自分の心身を守っていくか、そのために留意すべき事や方法などを教えていく授業です。いわゆる「セルフケア」に関する内容です。

 

指定されたテキストがあり、今それを読んで授業準備をしています。できる事は限られるかと思いますが、一方で、自分のこれまでのカウンセリング経験を踏まえつつ、やりようによっては、社会にでる直前(大学3,4年生対象の授業です)の学生に、多少は意味のある授業ができるかもしれない、と思ったりもします。

 

2.メンタルヘルスに関する知識を伝えることの意義

 

というのも、例えば高校3年生、あるいは大学3,4年生といった、社会にでる直前の若い方に、様々な意味で負荷がかかる職場・労働環境の中で、自分の心身をどう守るのか、その為にはどういった点に留意すればいいのかー例えばどういった状態になったら早めに医療機関を受診すべきかーといった事を伝える授業は、一定の意味があると思うからです。

 

SNSにでていた事なので、真偽のほどはわかりませんが、日本の教育の中では、そういった授業は、あまりおこなわれていないようです。アメリカでは、そういった内容に関する授業を、高校生で習う、といった情報もあがっていました。

 

いずれにせよ、社会にでていく直前の学生に、職場・労働環境の中で、どう自分をケアしていくのか、といった事に関する授業は、それなりに意義があるように思います。

 

3.カウンセリング実践へのメリット

 

また、職場関連の様々なしんどさを抱えている方と、これまでも数多くお会いしてきましたが、そういった方とのカウンセリングにも、この授業準備が役立つでしょう。例えば、もう一度自分の知識を確かめ直したり、あるいは、最新の情報(特に様々な統計情報など)をとり入れる作業は、今の自分のカウンセリングに役立つと思います。当たり前ですが、職場関連のしんどさを抱えておられる方とのカウンセリングは多いですから。 

 

4.東畑開人さんのご紹介

 

最後に、声をかけていただいた知人のご紹介を簡単にさせていただければと思います。東畑開人さんという方で臨床心理学者として様々な活動をなさっている方です。もともと東畑さんが主催する読書会に参加したのがきっかけでご縁ができました。

 

様々な本や論文を書かれている方ですが、今回はその中で一般の方向けの本を紹介させていただきます(もちろん専門家の方も読む価値ありです)。

 

●『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(シリーズケアをひらく) 2019 医学書院

 

この本は、2020年に「大佛次郎論壇賞」,「紀伊国屋じんぶん大賞」という大きな賞をとった本でですでに多くの方が読まれているかもしれません。

 

人が人をケアするとはどういうことなのかを、学問的観点はもちろん、時に噴き出すぐらいのユーモアを交えて描かれています。ご関心のある方はお読みください。

 

また、私が読んだ東畑さんの文章の中で、「これはすごいな~」といいますか、東畑さんの表現者としての秀逸さが織り込まれた文章がブログに掲載されています。ご興味のある方は「物語と極夜」という記事もご覧ください。