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若い頃のような無理ができなくなる中年期

公開日:2020/02/02

更新日:2022/02/01

 

 

目次

  1. 心身の衰えがではじめる中年期
  2. 中年期に応じた日常生活の再検討

 

 

1.心身の衰えがではじめる中年期

 

私自身、あるいは私の友人・知人、またこれまでカウンセリングで多くの方とお会いしてきて感じることの一つが、中年期に入ってくると、色々な意味で若い頃のようにはいかなくなるな~ということです。

 

ひとまず今回のブログでは「中年期・中年」を40歳以上と定義して書いていきます。

 

一般的に、若い頃は体力やエネルギーがあるので、心や身体にそれなりの負荷がかかっても、ある程度までなら「無理」がきく。ですが中年期に入ってくると、体力やエネルギーが少しずつ落ちてくるので若い頃のようにいかなくなる。すなわち、若い頃にはできていた無理ができなくなっていくんです。

 

このことに気づかずに、若い頃のような無理を積み重ねていくと、心身に様々な変調を生じさせる可能性が高まります。それは例えば、めまいや立ち眩み、突発性難聴、蕁麻疹、うつ病などの精神的な失調など、主として身体に現れるものから、メンタル的な失調まで多岐にわたります。

 

大事なのはこういったことが起きてきたときに、「自分が中年期に入ってきていること」、「若い頃のような無理がきかなくなってきていること」を自覚しながら、「それに応じた生活」に、日常生活を変えていくことだと思います。

 

以前どこかで、中村俊輔選手(サッカー選手)のインタビュー記事を読んだことがあります。正確な記憶ではありませんが、中村選手はそのなかで、「若い頃は根をつめた練習ができるけど、(一定の年齢にくると)身体のことも考えながら練習をしていかないといけない。」といった趣旨のことを言っておられました。

 

スポーツ選手にとっては当たり前のことかもしれませんが、この発言も、若い時にできた「根をつめるようなこと」は、ある年齢以上になってくると難しくなることを述べているように思います。

 

2.中年期に応じた日常生活の再検討

 

今回のブログの結論となりますが、中年期に入ってきたら、あるいはそこで不調を感じ始めたら、人は中年期の「心身の状況」を理解し、それに応じて(例えば体力の低下という変化を視野に入れて)、その人が置かれている環境・状況への「適応の仕方」を考えていく必要があります。

 

それができないと、どこかで心身に不調をきたす可能性があります。“40歳を超えてからどうも調子が良くない、なんか今までと違う‥”、といったしんどさや感覚をお持ちの方は、上記の観点からご自身の日常生活をふりかえるといいかもしれません。

 

また中年期には、上記のようなことだけではなく、心にも様々な変化が生じやすい時期です。例えば、一般的に人生の折り返し地点を迎えるこの時期に、「これから残り半分をどう過ごすか‥何にエネルギーを向けていくのか」といった問いが生じてきたり、そことリンクする感じで「これまでの人生はどうだったのか‥」といったことをふりかえる心の動きが生じてきたりします。

 

次回のブログで、このあたりのことも書いてみたいと思います。