· 

「カウンセラー」って、まだまだ「怪しい」、というイメージでしょうか?

公開日:2017/10/09

更新日:2020/12/11

 

目次 

  1. カウンセリングオフィスをひらこうと思ったけれど。。
  2. カウンセラーの怪しさについて

 

 

1.カウンセリングオフィスをひらこうと思ったけれど。。

 

浦和南カウンセリングオフィス(以下、当オフィス)を開業する時に、苦労した事の一つが部屋を借りることでした。不動産屋さんやその周辺の方に「カウンセリングオフィスを開きたいのですが‥」というと、大抵怪しまれるんですよね。

 

で、多くの先方は、“怪しいな~”という雰囲気を微妙にこちらに向けつつ、けどはっきり言語化もしない感じで、「具体的にどんな事をなさるんですか?お客様はどのような方が?一時に何人ぐらい来るんですか?人生相談みたいなものですか?」

 

更には「占いと同じようなものですか?水晶を見ているイメージが‥」など、実に色々な質問をされたり言われたりしました。水晶発言には思わず笑ってしまいましたね(笑)。

 

余談になりますが、この時に、私がもっている「臨床心理士」という資格は、まだまだなんだな~、と感じたことを覚えています。

 

ですので、不動産屋さんやその関係の方に会う時は、“とにかく怪しまれないように”という事を考えながら、言動には気をつけていました。その上で「臨床心理士」の説明をしたり、顧問に大学教授が就任する事など、少しでも「この人には部屋を貸しても大丈夫そうだ」、という信用を得られるよう、自分なりに意識をしていました。

 

一応、こちらは不動産屋さんにお金を払う、「お客さん」なわけですが、そんなおかしな強気をだして、「やはり怪しい・あの人には部屋を貸せない」とか思われたら、カウンセリング機関を開室できないので‥。

 

で、ま~なんとか開業できたので、一応「部屋を貸しても良いだろう」という評価は得られたのだと思います。ただ、細かいことは書けないのですが、やはり部屋を正式に借りられるようになるまでには、様々な苦労があり簡単ではありませんでしたね。

 

同業者(臨床心理士あるいは公認心理師の資格を有するカウンセラー)の話を聞いていても、カウンセリングルームを開こうと考え、部屋を借りようとすると、私と同じような経験をしている方が多いようです。

 

2.カウンセラーの怪しさについて

 

ただ、カウンセラー=「怪しいかも」という世間的な認知は、ある意味では致し方ない部分もあります。というのも、身もふたもない言い方ですが、実際に「カウンセラー」と名のる「怪しげな人」も多数いるからです。

 

カウンセラーの「資格」をよく確認しましょう」あるいは「カウンセリングについてのQ&A」にも書きましたが、今のところ、「カウンセラー」って、誰でも名のれるんです。誰でも「よし、明日からカウンセラーやるか」と思って、ホームページを作って、どこかで開業しても違法行為ではないんですよね。

 

ですから、カウンセラー=「ちょっと怪しい」という世間的認知は、ある意味では妥当な面もあるのかもしれません。また、日本ではカウンセリング、という文化がまだまだ根づいていないので、「何をするのかよくわからない」、ということもあって、どうしても、「怪しい」というイメージが世間一般では強いんでしょうね。

 

当オフィスの、ホーム(カウンセリングの内容・開室日、料金など)、カウンセラー・顧問カウンセリングについてのQ&A、といったページが、それなりに長いのも、また、ブログを定期的に書いているのも、それらを読んでいただいた方から、「とりあえず行っても大丈夫そうだ。ま~そんなに怪しくはなさそうだ…」と思ってもらえれば‥という想いから書いている面もあると思います。

 

ともあれ、臨床心理士や公認心理師など、専門職としての資格を有するカウンセラーやカウンセリングが、少しでも社会的な信用をえつつ、広がっていけばと思います。

  

*上記にも簡単に記しましたが、カウンセリング機関を探す際、そのカウンセラーの保有資格は最低限確認していただきたいと思います。よろしければ下記のブログをお読み下さい。

 

カウンセラーの「資格」をよく確認しましょう 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #2

    西野入 篤 (日曜日, 29 10月 2017 10:47)

    いわお様
    今の若い方は、小中学校に臨床心理士がスクールカウンセラーとして配属されているので、「臨床心理士」という名称に馴染があるようですが、そうでない世代にとっては「臨床」という言葉の響きが、病院的な雰囲気を感じさせるのかもしれませんね。

    こういう事は、「臨床心理士」である我々には、なかなかわからない感覚なので、非常に助かります。
    コメントありがとうございました。
    ちなみに、水晶は私も笑ってしまいました(笑)。

  • #1

    いわお (木曜日, 26 10月 2017 22:55)

    水晶はウケるね(笑)
    少なくとも、自分らの年代にとっては「臨床心理士」よりも「カウンセラー」のほうが伝わると思いますね。
    「臨床」とか付くと、全部同じなんか病院のひとみたいなイメージ。

    タイトルを見て思った内容は、「一般の人」、もしくは「カウンセリングを受けたほうが良いひとにとってのイメージ」かと思い読んでみました。
    機会があったら、そちらも考察してみてください。
    少なくとも自分にとっては「敷居が高い」、いざ受診するとしたら「清水の舞台から飛び降りる覚悟」くらいのイメージがあるのは否めません。
    だから実際受診される方って、藁にも縋るくらいの覚悟なんじゃないかな~と思ってみたり。

    と、勝手に関係ないコメントして失礼しました。