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日曜夜のプチうつ感とブラックペアン

最近まで日曜夜に放映されていた「ブラックペアン」を、わりと楽しみに見ていました。日曜夜の楽しみがなくなってしまって、多少残念ですね。

 

ところで、ふと思ったのですが、この残念さは、楽しみにしていたドラマが終わった、という面もありますが、“明日から仕事か~”という、日曜夜のプチうつ感を「どこかにやる」、という効果が「終わってしまった」、という面もあるのかも‥という連想が浮かんだのですがどうなんでしょう。

 

当オフィスのホームページに、毎日、どれぐらいの方が何時頃アクセスして下さっているのか‥といったデータを、私は見れるのですが(もちろん、個人は特定されません)、不思議なことに日曜夜の10時過ぎあたりから月曜の朝7~8時前後って、けっこうな方が見てくださっているんです。

 

そういった事もあるのか、月曜日にカウンセリングを申し込まれる方も一定数おられます。

 

もちろん、正式な実証データとは言えませんが、多くの方が日曜夜から月曜朝の出勤時間帯に、けっこうな負荷がかかっているから、当オフィスのような「カウンセリング機関」のホームページを見にこられるのだと思います。

 

もちろん、そういった方は「プチうつ感」というより、もっと強いしんどさを抱えている場合が多いですが。

 

現在私は、自分でカウンセリングオフィスを主宰している立場なので、日曜夜のプチうつ感はさほど強くはないですが、以前、普通に勤め人をしていた時は、かなりありましたし、日曜夜のプチうつ感は、一般的な事でしょう(月曜が仕事始めじゃない方、スミマセン!)。

 

そういったプチうつ感を感じている日曜の夜に、ブラックペアンにでてくる、渡海先生や佐伯教授のように、圧倒的な腕前や実力を持っている人が登場して、何かをものの見事に成し遂げていく、という、なかなか自分ではそうはいかない、あるいは現実には生じえないドラマをみることは、そのプチうつ感を、忘れさせてくれる効果があるように思うのです。

 

しばらく前に流行った「半沢直樹」や、その作者である池井戸潤さんのドラマ、「下町ロケット」や「陸王」も、日曜夜のドラマでしたよね。それぞれ作風は違いますが、どれも、日曜夜の「プチうつ感」を「どこかにやる効果」はあったように思います。

 

そう思うと、日曜夜のドラマ内容や質は、我々のメンタルヘルスにけっこう大きな影響を与えうるのかもしれません。というわけで、テレビ局の方には是非そのあたりを勘案していただき、日曜よるのプチうつ感を、どこかにやりうるドラマを作って欲しいな~、とそんなことを思いました。