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コロナ禍でのオンライン利用について考える

公開日:2020/09/08

 

目次

  1. オンライン利用について
  2. ある日の体験から
  3. 在宅勤務でのオンとオフの切り替えの難しさ
  4. 今回の記事のまとめ

文責 福田優菜

 

 

1.オンライン利用について

 

新型コロナウイルスの問題を機にこれまでの生活をふりかえってみる(2020/07/09)」で、コロナ禍で人との密な交流が難しくなっている現状に対して、オンラインの利用も一つの手段であるとお伝えしました。

 

現在も感染者は増えつつありますので、私自身もコロナ流行前であれば直接会っていた人との交流だけでなく、打ち合わせや勉強会など仕事でオンラインを利用することも増えました。

 

そのほかにも、大学の授業や各種習い事、結婚式、ライブ配信などにもオンラインが利用されているようです。これにより、密になる状況を避けながら社会生活を送ることが可能になりました。

 

また当オフィスでも、スカイプやズームによるオンラインカウンセリングを始めています。移動や対面で話すことによる感染リスクがないのはもちろん、遠隔地に住んでいてもカウンセリングを利用することができるようになったのは大きな利点かと思います。

 

以上のように、感染のリスクを減らしつつ、今までの対人交流や仕事などの社会生活を維持していくためには、オンラインの利用は不可欠なものになっています。ただ、こういったことには当然のことながらメリットだけではなくデメリットもあります。デメリットも十分に理解した上で、上手に利用できると良いのではないかと思います。

 

そこで今回は、コロナ禍で増えてきたオンラインの利用を巡って、私自身の体験も含めて考えたことを書いてみたいと思います。

 

2.ある日の体験から

  

緊急事態宣言が出ていた頃の体験です。ある仕事の打ち合わせを、数名でそれぞれが自宅のオンラインを使って行いました。打ち合わせ自体は滞りなく終わり、最後は楽しく雑談もして終了しました。

 

ですが、終わってオンラインを切ってから、自宅でなんとなくもやもやとした気持ちが続きました。何故だろうと考えてみたのですが、おそらくこのもやもやは、普段であれば職場の中で感じているものであり、自宅に帰る時間の中で少しずつ解消していたものだったのではないかと思います。

 

オンライン媒体の接続を切ることで、仕事とプライベート、つまりオンとオフの切り替えが一瞬で行われてしまいます。この日の私は、仕事モードの自分から突如自宅のプライベート空間に戻ってしまい、少し混乱してしまったように思います。

 

この体験を通して、行き帰りの時間がオンとオフの切り替えにとても重要な役割を果たしていたことを感じました。職場へ行く道中で仕事モードに気持ちを切り替えて、職場から自宅に帰る時間でプライベートの自分に少しずつ戻っていくということを意識せず毎回やっていたのだと思います。

 

長い通勤時間や混雑した公共交通機関に乗ることへのストレスを感じることもありますが、そのようなデメリットばかりではなかったことに気づきました。先のブログでお伝えしたことと重なりますが、自分にとって重要なことと負担に感じることを新たに再認識するきっかけになりました。

 

それ以降私の場合は、仕事でオンラインを利用するときは意識して仕事とプライベートを切り替えるように心がけました。仕事をする時は場所を変える、散歩をする、飲み物を飲む、音楽を聴くなど、小さなことでも良いので何か切り替えるための方法を「意識して取り入れる」と良いのではないかと思います。

 

3.在宅勤務でのオンとオフの切り替えの難しさ

 

オンライン利用に関連した話題でいえば、コロナ禍で在宅勤務を取り入れる会社も多くなっています。特に緊急事態宣言中は、私の周りでも在宅勤務をしているという話をよく耳にしました。オンラインが普及したことで、職場に足を運ばなくても自宅の中で仕事ができることが多くなっているのだと思います。

 

人との接触が抑えられ感染リスクが減る、通勤の負担がなくなり時間や体力に余裕ができる、職場の人間関係で悩むことが少なくなるなど、これにもプラス面はあります。

 

ただ、自宅で仕事をするということは、先ほどお伝えしたようにプライベートの場に仕事が持ち込まれ、切り替えがうまくいかないことが容易に起こり得ます。またそれだけではなく、休憩を取らずに何時間も仕事を続けてどっと疲れてしまったという話も聞きました。

 

自宅で仕事をしていると、周囲の人と雑談をして気を緩めることや困ったときに周囲に相談することも難しく、孤独感を感じることもあるようです。逆に、同居している家族がいると仕事に集中できずストレスになってしまうこともあるかと思います。さらに、勤務時間外にも職場から仕事の連絡が来てしまってその対応に追われるということも耳にします。

 

これらの例も、自宅と職場の線引きが曖昧になることで起こっているのではないかと思います。在宅で仕事をしている人は、自分で集中する時間を決める、意識して休憩を取る、家族で時間を話し合う、仕事の連絡に対応する時間を決めるなどのそれぞれに応じた対策が必要になってくるかもしれません。

 

4.今回の記事のまとめ

 

日本でコロナウイルスが流行しはじめてから半年ほど経ちました。完全な収束はまだ見えない状況ですので、コロナ禍で生活していくために、私達は様々な対策を取っています。

 

オンラインの利用や在宅勤務の推奨もその一つの取り組みといえるでしょう。新しいことを導入すると、便利になる反面必ず弊害がでてきます。当然それによって心や身体の不調につながることも多くあります。

 

特に今後は、コロナ禍での新しい生活に適応することに対しての負担が少しずつ積み重なり、不調としてあらわれてくる人が増えていくのではないかと思います。もしも心や身体に不調を感じたら、まずは今の生活を少し見直して改善できそうなところを探してみると良いのではないかと思います。

 

そして特にオンラインを利用したり、在宅で仕事をしたりすることが増えてきた方は、「オンとオフの切り替えを意識的に行う」よう心掛けてみてはいかがでしょうか。