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夫婦・カップル関係が良くなるために(1)

浦和南カウンセリングオフィス・顧問の、福島哲夫先生が所長をされている、成城カウンセリングオフィスのHPに、先生が様々なブログを書かれています。今回は、そこで書かれている記事をベースに、私なりの考えを加えたものを書きたいと思います。もちろん、許可はとっていますので。

 

今回の内容は、何回かの連載物になると思いますので、(1)としました。

では、さっそく内容にはいっていきます。

 

今回の記事に、サブタイトルをつけると「相手に怒り・不満を伝える時の工夫」といったものになると思います。

 

どのような対人関係でも生じますが、夫婦やカップルなど近い関係になれば、相手への怒りや不満が時により強くわいてきます。一方的な我慢は基本的に良いことではありません。といって、わいてきた怒りを「すぐに相手にぶつける」と、大体いいことはありません。すぐに反撃にあったり、拒否されたり、更なる大喧嘩に発展したり‥等々、非生産的な結果になりやすいものです。

 

そこで提案です。怒りがわいてきた時に、すぐにぶつけるのではなく

「ちょっと話したい事があるんだけど、いいかな?」「大事な話があるんだけど、時間できたら言ってくれる」と「予告」をしてから、伝えてみる

という工夫をしてみては、どうでしょう。

 

これには二つの効果があります。

 

1:相手に「あ、何か言いたい事があるんだな」と心の準備・覚悟ができます。この心の準備・覚悟ができている状態で怒りを向けられるのと、そうでないのとでは、かなりの差があります。ご自身が怒りを向けられる側になった時の事を想像するとわかりやすいでしょう。「不意打ち」を冷静に聞くのは、かなり難しいですよね。

 

2:伝える方も、そういった予告・前置きをする過程で、伝えるまでに「間」ができます。この間に「怒りマックス」のモードに多少の冷静さが生まれ、伝える時に、感情的になりすぎない等の効果が生じます。

 

詳しい事は知らないのですが、怒りをコントロールする「アンガーマネージメント」に6秒ルールというものがあるそうです。要は強い怒りのピークは6秒で、その間はどうにか「やり過ごす」、ということらしいです。6秒のうちに何かを言ったりしても、感情的に怒りをぶつけるだけになるなど、生産的な事は生じない、という事ですね。

 

以上の様に、「予告して」怒りを伝えることは、相手に心の準備ができ、こちらも感情的になりすぎない等の効果が生じます。結果として、こちらの怒りを相手が比較的冷静に聞く・落ち着いたやり取りが可能になる‥といった状況を作りやすいと思います。

 

なお、ここで大事なのは、予告をして相手が「今は忙しい」と言ったら、その時は少し待つ。そして準備が整ったら基本的には必ず実行する(怒りや不満を伝える)、という事だと思います。予告したのに実行しないと、「どちらかにとって都合のいい」「ナアナア」といった関係になっていくと思います。

 

相手に怒りを伝える時の工夫」、検討してみてください。

 

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