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「疲れを感じる事」の大切さ

「疲れを感じる事」の大切さ:この言葉や、これに類する言葉は、もう多くの心理士や精神科医が言っているので、特に誰が言った‥というのもないかと思いますし、今更‥という気もします。ですが、多くの方にお会いしていく中で、この言葉はやはり大事だな‥と何度も思う事があったので、私なりに取り上げてみる事にしました。

 

私の経験上、心身の疲れを「感じとれる人」は、大きく調子を崩す事はほぼありませんでした。一方で「感じとれない人」は、大きく調子を崩す事がわりとありました。

 

どうしてかというと、前者の方は疲れが蓄積されて、ある程度溜まってくると、それを感じるので、意識的かどうかはともかく、休息をしたりするんですね。あるいは、自然と無理がきかなくなる。もしくは、無理をしていても自覚があるので「これが一段落したら休もう」と調整ができる。

 

一方で、疲れを感じとれない方は、疲労困憊なはずなのに、それを感じとれないので、元気に動き続けてしまう‥という状態が続いて、ある時、ドーッと大きく調子を崩してしまう。「疲れバロメーター」とでも言える「からだ感じ・身体感覚」がさびついていると、こわいんですね。ですので、「疲れ」に意識的になる事はとても大切だと思います。

 

皆さまも、心身の「疲れ」に少しでも意識的になる、注意を向ける習慣ができるといいと思います。なお、疲れの中には、肉体的な疲れと精神的な疲れ(気疲れなど)がありますが、後者の方がはるかに後に残る事も合わせてお伝えしておきます。