生きるためのユーモアのセンス-シルバー川柳の紹介-

ご存知の方も多いかと思いますが、今回は「シルバー川柳」を幾つかご紹介します。これは、社団法人全国有料老人ホーム協会が主催している川柳作品の公募の名称で、2001年から毎年おこなわれています。ざっくり言えば、シルバー世代、高齢者世代の暮らしぶりや思いを川柳にしたものです。

 

本の帯に、「笑って愚痴って、一生懸命。この愛すべき、ニッポン人たち」とあるのですが、くすっと笑ってしまうものから、思わず吹き出しそうになるもの、“なるほど~”と思わせるものなど、色々な作品があります。

 

読んでいて、「ユーモアのセンス」とでも言いたくなるものを感じるのですが、こういうセンスって、どの世代の人達にもあったらいいんだろうな~ほんの少し日常が楽になったりするんだろうな~と思ったりします。

 

今後も機会があればご紹介していきたいと思いますが、ひとまず今回は5作品紹介します。実際の本には川柳ごとに作者などが記載されていますが、ここでは作品のみの掲載とさせていただきます。あまり難しい事は考えず、素朴に楽しんでいただければいいのではないかと思います。

 

「改札を 通れずよく見りゃ 診察券」

 

「女子会と 行って出掛ける デイケアー」

 

「デジカメは どんな亀かと 祖母が訊く」

 

「湯加減を しょっちゅう聞くな わしゃ無事だ」

 

「恋かなと 思っていたら 不整脈」

 

『シルバー川柳 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ(ポプラ社)』編者:社団法人全国有料老人ホーム協会、ポプラ社編集部、2012年発行 

コメント: 4
  • #4

    西野入 篤 (日曜日, 28 5月 2017 11:17)

    北欧に旅したい様:お久しぶりです。本当にその通りですね。たぶん、ユーモアのセンス・感覚って、困った時にこそ必要だと思うのですが、一方で、困った時ほど、俯瞰で見るのって難しいですよね。北欧に旅したいさんが仰るように、「よく思い出す」あるいは「心に留めておく」だけでも意味があるような気がします。「言いまつがい」もいいですね(笑い)。コメントありがとうございました!

  • #3

    北欧に旅したい (日曜日, 28 5月 2017 00:45)

    シルバー川柳面白いですね。
    ユーモアと言えば、困った事態になった時に大事なこと、切り抜ける糸口になるのはユーモアだ、と聞いたことがあります。
    でも渦中にいると俯瞰で見れなくてこれもまた難しい。でもよく思い出す言葉です。
    「言いまつがい」も自然な言葉遊びな感じがして好きです。

  • #2

    西野入 篤 (木曜日, 25 5月 2017 09:03)

    Kirin様:コメントありがとうございました。ホッコリしていただいたようで何よりです。高齢になっていくと、それだけで色々なご苦労があると思うのですが、そういった時に、こういった川柳をつくれる、「ゆとり・ユーモアのセンス」をおもちになれるって、すごいな~、どの世代の人にとっても、日常がほんの少し楽になるのに必要なものなんだろうな~と思いつつ紹介させていただきました。またいずれ、紹介させていただきたいと思います。

  • #1

    kirin (水曜日, 24 5月 2017 13:31)

    ホッコリした気分になって拝見しました。