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自己啓発本のタイトルについて

特に用事がなくても、本屋に行くのが好きで、なんとな~く、色々見てまわるんですが、今回はその中で感じた事を書きたいと思います。

 

本屋の「ビジネス・仕事」等のコーナーにいくと、「絶対に○○するための△△」といったタイトル本がたくさんあるんですよね。例えば『絶対に成功するための20の条件』とか。○○に入るのは「成功・出世・儲かる」等。△△には「10の法則」「20の条件」等ですね。

 

で、よ~く考えると、この「絶対に」という言葉が凄いな~と思ったんです。この文言を、当ホームページで宣伝に使うとすると、「浦和南カウンセリングオフィスにくれば、絶対に悩みは解決します」「私のカウンセリングを受ければ絶対に楽になります」「私が悩みを絶対に解決してみせます」といった感じになるわけですよね。

 

どう考えても、私は、そんな事は言えないんですよね。もちろん“来ていただいて酷いことにはならないですよ、ご安心ください。・カウンセリングを積み重ねていけば、その効果を実感できると思いますよ。・悩みが解消されたり緩和されたり、人生が豊かになっていくと思いますよ‥”といったことは本当に思っています。

 

ただ、「絶対に」という言葉は気持ち的に、使えないんですよね。もし使ったら、その瞬間から凄い葛藤が生じますね。“本当か?絶対か?言い切れるのか?”と、自分への突っ込みがわいてきます。理由は色々ありますが、人の深い悩みは「絶対に」解決できると言い切れるほど軽くはない。そんな無責任な事は言えない‥といった気持ちからですかね。なので逆に、「絶対に~」といったタイトルをつける方は、私の様な葛藤はわかないのですか?と聞いてみたくはなります。

 

あ、でも、こういう事を書いていると「そんな弱気な事でどうする・ハッタリでもいいから強気でいけ・じゃないとこの競争主義の時代、生き残れないぞ」「そもそも、例えば『絶対に成功する「かも」しれない10の条件』とか、弱気なタイトル本が売れると思うか!!」とお叱りを受けそうですが(笑い)。

 

たしかに、読者の方の多くが、そういった強気のものを欲するから(売れるから)、「絶対に」的なタイトル本が出版されるのでしょうしね。私などは「絶対に」という文言を見ただけで、買う気が薄れる方ですが、私の基準はマイナーなのかもしれませんし。今度、どうして「絶対に~」的な強気のタイトル本が売れるのかも考えてみたくなってきました。

 

当オフィスのホームページに、「絶対に」的な文言を入れた方が、ひょっとしたらビジネスとしては良いのかもしれませんが、上記のようにできそうもないので、その文言は入れないで、今後も頑張っていこうと思います。