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入浴による心身へのポジティブな効果

公開日:2018/01/09

更新日:2020/10/13

 

 

目次

  1. コロナ禍の状況の中で
  2. 心身の疲れを感じとっていく
  3. 心身の疲労感への感受性が高まる
  4. それぞれにあったお風呂の入り方

 

 

1.コロナ渦の状況の中で

 

新型コロナウイルスの蔓延の中で、多くの人が在宅を余儀なくされている状況が続いています。コロナの問題が生じる前に比べて外出することへの不安や怖さが増したことはたしかです。

 

そのように、多くの人にストレスが生じる中で、いかにストレスを和らげるか、対処できるか、といった話題が巷に溢れています。そのなかで「お風呂に入ってリラックスする」というのも、その方法と一つとしてたまに紹介されています。

 

私にとってお風呂に入って心身をリラックスさせることは、長年続けている自分の心身を「それなりに良い状態」に保つ有効な方法で、以前にもブログに書いたことがありましたが、今回このようなコロナ渦のなかにあって、以前のブログをリライトすることにしました。

 

下記に記すことは、「お風呂にゆっくりつかること」が心身にどのような効果をもたらすのか、という事を、私の体験をもとに私が考え言葉にしていくものです。何かしら実験をして数値化して…といったものをベースにしているわけではないことを、念のため最初にお伝えしておきます。

 

2.心身の疲れを感じとっていく

 

結論から申し上げますと、私は「ゆっくりお風呂につかる」という行為を習慣にしていくなかで、お風呂はリラックス効果だけではなく、その時々の心身の疲れやその程度を感じとれるようになったと考えています。心身の疲労感への感受性が良くなった言えるでしょうか。

 

この心身の疲労を感じ取れるようになっていく、あるいは疲労感との疎通性が良くなってくると、半ば意識的・無意識的に「疲れたからちょっと休む・無理をしない・良い意味で手を抜く」ということをおこなうようになっていくので、自ずと心身の調子を崩しにくくなります。

 

浦和南カウンセリングオフィス(以下、当オフィス)のカウンセリングでも、メンタルの状態を崩さないための予防、あるいは悪化、再発を防ぐ意味から、心身の疲労感への感受性を高めるための工夫をその方に応じてしています。

 

3.心身の疲労感への感受性が高まる

 

私は、ゆっくりお風呂につかる行為をしていく中で、最初のころ下記のことを意識するようになりました。

  • できるだけボーっとすること。色々な考えや言葉や気がかりなことが浮かんできても深追いしないこと
  • ゆるやかな意識で、集中し過ぎない程度で体全体の感じ(例:なんかだるいな~、疲れたかな~、などの実感)に注意を向けること
  • 上記のようなゆるやかな意識状態で足の指やふくらはぎなどをのんびりマッサージをすること

そのような行為が習慣化されていくと、しだいに下記のような変化がでてきました。

  • 頭の中に色々なものが浮かんできても集中して考えるという状態にならない。普段せわしなく、“あ~でもない、こーでもない”、と動いている頭が休まってくる。
  • 頭の活動が自然に抑えられ体にゆるやかに意識を向けていく中で、その日に溜まった心身の疲れを感じ取れるようになっていく。さらに疲れが、お湯の中にでていくのがわかる感じられるようになる(身体から疲労がぬけていくという感じです)。
  • 自然と、“今日は疲れたな~”と感じる時は、お風呂が長くなり、“そうでもないな~”という時は、短めになる。疲れが身体からある程度でていくと、身体が「よし、もうでていいよ」と私に言ってくる感覚が生じてくる。

 

ちょっと、怪しい部分もありますが(笑)、上記のように過程を通して、心身の疲労感への感受性が良くなっていったと考えています。副交感神経がしっかり機能するようになったという言い方もできるかもしれません。

 

4.それぞれにあったお風呂の入り方

 

最近は、お風呂に本を持ち込んだり、アロマを入れたり色々な過ごし方があるようです。ポイントはそれぞれの方がそれぞれの目的に合った入り方をすることだと思います。純粋に「リラックスしたい」という目的で入る方もたくさんおられますし。

 

昨今のようなコロナ禍にあって、どのように気分をリラックスさせたり、心身の疲労をため込み過ぎないようにするかということは、心の健康を維持する上で重要です。よろしければ皆さんも、自分にあったお風呂の入り方を探索しつつ試してみてはいかがでしょうか。