少し前のブログで、この4月から大学で講師をする事になった事をお伝えしました。今、その授業準備で、指定された教科書を読んでいるのですが、そのなかで、“そうなんだ~なるほど~”と思った内容について、触れたいと思います。
ブログなどで詳細な定義・出典等は割愛しますが、厚生労働省が5年に1回おこなっている調査で、おそらく現在結果が公表されている、最新の統計データによると(平成24年)、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの原因」の、上位3つは、男女とも
第1位:職場の人間関係の問題 41.3%
第2位:仕事の質の問題 33.1%
第3位:仕事の量の問題 30.3%
でした。男女で順位に違いがなかったんです。
ちなみに、その他の選択肢として、「会社の将来性の問題」「仕事への適性の問題」「昇進・昇給の問題」等があります。
興味深いのは、一つ前の、平成19年の同調査では、男性で最も多かったのが、「仕事の質」で「職場の人間関係」は第2位だった事ですね。ちなみに、女性の第1位は、同じ「職場の人間関係」でした。
皆さんの、実感と照らし合わせて、どうでしょうか?
私の、カウンセリングのこれまでの「経験や実感」と照らし合わせると、大体合っているな~という印象があります。私は、仕事上のしんどさの多くは、「対人関係」と「仕事そのもの」(調査では、質と量にわけていますね)に大別できるな~という感触がありましたので。
そして、男女ともに「人間関係の問題」が、ストレス原因第1位になったのも印象に残りますね。
この結果をどう捉えるか、どう考えるか、人それぞれ色々な見方があるのでしょうが、私は今後もこの傾向が続くような予測がしています。つまり、人間関係がストレスのもっとも主要な要因に入ってくるような感触がある、という事です。
どうしてそう感じるのか、それはどういう事なのか‥等は、まだ上手く考えられてないのですが。情報が不確かで申し訳ありませんが、どなたかが、時代の変化と共に、我々の神経が繊細になり、ある種の「傷つきやすさ」のようなものが、より強くなってきたのかもしれない。良いとか悪いとかではなく‥と仰っていた文章を目にした覚えがあります。
その意見の是非はともかく、時代や社会の変化と、我々の心の変化の在り様は結びついているでしょうから、そういった事も私のような仕事に携わる人間は視野に入れておく必要があるでしょう。
そして、そのあたりも踏まえつつ、あとは、お会いした方の個別の事情に応じて、その方が抱える人間関係の悩みを、どうしていったら良いのかを考えるのが、私の仕事なのだと思います。
いずれにせよ、こういった最新の情報に触れるのは、大学の授業準備のためではありますが、自分のカウンセリングにも役立ちうる情報ですね。やはり、人間関係でしんどさを抱えている方は、本当に多いですから。
また、何かお伝えしたい情報がでてきたら、ブログで発表させていただきます。
追伸:今、この文章を書きつつ、自分の仕事の歴史を振り返っていたのですが、考えてみると私も、職場の人間関係は、色々あったな~と感じますね。やはり大変ですね。人間関係は‥と思いました。
文献:『メンタルヘルス・マネジメント検定試験 Ⅲ種 セルフケアコース 第4版』 大阪商工会議所編 中央経済社